なわしろの救急外来入門
![]()
image: Crimage7777, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
TOC
パニクるな!
注意してほしい。パニックとは状況に適応できないことを言う。落ち着いててもパニクっていることがある。
例えば僕なんかは警察も救急も何度も何度も呼んだことがあって、慣れっこというかもううんざりなのだが、これを「場馴れしている」と勘違いしてるやつは死ぬ。あるいは誰かを殺す。
あわてろ!
ほんとはあわてたほうがいい。命がかかっているのにのんきにしているバカは区役所の役人だけでじゅうぶんだ。
ヤバかったら 119
すごそうな怪我をしてるとか、動かないとか、話が通じないとか、なんかそういうヤバさを感じたら 119 していい。
頭に
「救急車って通報が逼迫すると救われる命が救われなくなるかもしれないので事前に検討に検討を重ね、検討を加速していかなければならないと思っています。検討が必要なのは、事前に検討が必要だからです。だからこそ、検討が必要だということです。まず、私たちは過去の偉人に学ぶべきです。偉人は偉いからです。偉大な数学者たちは、自然を数学で説明しました。つまり、数学は自然を説明できるということです。(アルベルト・アインシュタイン)(レオンハルト・オイラー)(小泉進次郎)(なわしろ)…」
がよぎったら君はパニクっている。あわてろ!
わからなかったら #7119
救急相談ダイヤルだが、注意してほしい。この番号は全国共通ではない。 あとつながらないこともよくある。
僕は東京人(とうきょうんちゅ)なので #7119 がある。つながらないときは地域別に専用の番号があるので、#7119 つながらない (地名) でググっている。たぶんメモしておいたほうがいい。 つねにオンラインとはかぎらない。
#7119 が実施されていない県の人は、事前に「救急医療情報センター (都道府県)」とかでググっておくといいかもしれない。たぶん相談ダイヤルがある。
僕は使ったことがないのだが、「全国版救急受診アプリ Q 助(きゅーすけ)」とかいうのを総務省消防庁が出しているらしい。
患者が子どもなら #8000 もあったりする。
症状を言え!
自慢じゃないが、僕の母は「今の症状がいつからありますか?」と聞かれて 1 年前までさかのぼるならまだいいが僕の父と調停離婚する前まで時間旅行することがある。 君(あるいは君の家族)に重篤な症状が現れたのは一万年と二千年前からではなく、たぶん今日のはずだ。今の状態を伝えてくれ。もちろんほかのヤツが代わりにやってもいい。
救急車が来ることになったら、保険証やマイナンバーカード、おくすり手帳、診察券(ぜんぶ)をカバンに詰めておいてくれ。病気をする予定がない人(体内の状態を完璧に操作できる高度知的生命体、あるいはバカ)も、いまからカバンに詰めっぱなしでいい。
「救急車は呼ばないで、だけど今すぐ病院に行って」
救急車は呼ばないが、それはそれとして今すぐに病院へ行ったほうがいいと言われることがある。たぶんだけど、そういうときは救急車を呼んじゃっていいと思うぜ。
いや、呼ばないほうが社会の全体最適に近いと言われればそうかもしれない。けどさ、何度もやったことあるから言うけどさ、個人で救急外来を探してタクシー呼ぶのってマジでおすすめしないぜ。 いちおう、次の章で言われるがままにがんばるときの手順を記載するぜ。ふつうの人は読まなくていいぜ。
言われるがままにがんばる
救急相談ダイヤルが医療機関を近くから 5 軒くらい教えてくれるはずだ。名前と電話番号をメモして、上から電話をかけていってくれ。
これがほんとにろくな目にあわない。 ながながと待たされるわ、なんか向こうで起きていて「それどころじゃない」感を出されてぞんざいに扱われるわ、登録されていた番号が違ってかけ直しになるわ、変な科に回されてやり直しになるわ。今は耐えてくれ。
救急相談で案内されたことと、症状を伝えてくれ。注意してほしいのは、同じ病院内だからってべつに情報共有とかはないってことだ。電話の向こうの人が変わるたびに、救急相談で案内されたことと症状を伝えて、救急相談で案内されたことと症状を伝えて、救急相談で案内されたことと症状を伝えることになる。どうにかしてくれ。
病院のリストが尽きたらもういちど救急相談ダイヤルにかけてくれ。つまり「言われるがままにがんばる」の見出しのひとつ下の行から全部やり直してくれ。だれか助けてくれ。
受け入れ先が見つかったらタクシーを呼ぼう。ここだけの話だが、僕はアマチュアで S.RIDE の回し者をやっている。金銭の授受はない。 S.RIDE ならあらかじめミライロ ID(スマホで使える障害者手帳)と連携して、障害者であることを伝えられる。すると割引になる。
がんばったな。あとは入院するだけだぜ。